「押す」べきときと「引く」べきとき


男女関係はかくも難しい(×_×;)


「初めて見かけたときから、好きでした」
「結婚を前提に、お付き合いしてください」

「いや、私には婚約者がいるから」


(彼女から)「私にはそんな気はまったくありません。同僚として、親しい会話はしたかもしれない。それが間違い?!(失敗でした。。。) 以前にも「私には彼氏がいます」と話しています。付き合うなんて考えられない。何故、彼は私の言うことが理解できていないのでしょうか?!」

告白を受けてもキッチリお断りをしている。同じ職場で同じ仕事で逃げ場が無い訳だから、彼女もどう接するべきか困惑している。


(彼から)「彼女と仲直りする方法が何かありませんか?態度がそっけないので完全に嫌われているのですが、このまま経過するとどちらかが異動になりそうなのです。怒っている原因がわからなくて、なんか修復不可能っぽいです。」


この時点で、彼に4項目の助言をした。

(1)(仕事上の)必要な会話はする
(2)挨拶は最低限する
(3)趣味その他の打ち解けた会話はしない
(4)状況を自ら改善する様な行動をしない


同じ職場同じ仕事。可能性は無いのだから、上記が守れるなら数ヵ月後には関係改善できるかもしれない。彼の感情が収まれば。


でも、結局行動は止まらない。(そりゃそうか・・・)


「(3)と(4)が守れませんでした。一途な思いがまだ残っているのに、普通に仕事をする行為と話をする行為がうまくできず、自然とストーカーの行動をとっていたみたいです。」「いつか自然な感じで打ち解けた会話ができる機会が来ると思って頑張ります。」
(やっぱり難しいか。)


返信。「貴君は愚者の行動を選択しました。(3)(4)が守れなかった時点で、自ら最後のチャンスを逃してしまいました。諺のように、女神の後ろ髪はつかめません。「いつか自然な感じで打ち解けた会話ができる機会が来る」ことは、もう二度とありません。だから、先の助言を「頑張る」ことはありません。貴君が頑張るのは「一途な思いがまだ残っている」という感情を消滅することです。この感情がある限り、事態はまったく改善しません。そのことを認識することを頑張ってください。私の助言は変更します。」



「想いを消すには『彼女を作る』でも大丈夫なのでしょうか?これだと現在の状況の関係修復の方法にはならないのでしょうか?本当に好きなら、想いが消滅するまでひとりでいることだと思うのですが」
「何度いえば貴君は理解するのでしょうか。貴君に想いが残っていると彼女が感じる限り、関係修復は不可能だと。何故それを理解できないのか、彼女も私も理解できません。」
「最近ずっと彼女が困っている様子だったのですが、原因は私が諦めていないからなのですね。彼女に振られてしまってから突然態度を変えると変かと思って同じ様に接していました。困っている原因を彼女に聞いても、私に言えない訳ですね。」

想いが残ったままでは新しい彼女にまったく失礼だが、彼の場合は早く新しい恋愛をした方が良いと思う。
「『彼女を作る』のは良いことでしょう。これは頑張ってください。上手くいってもいかなくても、男性のスキルを上げますから。」


そして「モテる男の条件」も伝えておいた。
(1)笑い方がさくっと美しい。
(2)人の話をちゃんと聞く。
(3)失敗する自分、自分の中のおマヌケな部分を話たり、笑ったりできる客観性がある。
(4)いっていいことと悪いこと、聞いていいことと悪いことを場によって即座に察知する。
(5)基本的に礼儀正しく、だれに対しても同じ態度で接することができる。



来週は状況が良いほうへ変化するかしら。
同じ職場同じ仕事ではお互いがやりにくいしね(>_<)




なお。
(記載できないが)彼女の上司の対応方法に、彼女は不信感を抱いた。面談の末、3月末で退職を決めた。それがいいよ。彼との付き合いも長いし、この際に「結婚」も決めたら。



第14回「押す」べきときと「引く」べきとき
http://journal.mycom.co.jp/column/rikei/014/

第16回 モテる男とモテない男のちがい
http://journal.mycom.co.jp/column/rikei/016/

理系のための恋愛論 - 酒井冬雪
http://journal.mycom.co.jp/column/rikei/