だから損する日本人

日本人って何かヘンかな、と思っていたときに出会った本。
2011年の発行だけど、2012年の今まさに通用する内容だと思う。


書名 ユダヤ人国際弁護士が斬る! だから損する日本人
著者: 石角 完爾
出版社: 阪急コミュニケーションズ (2011/12/1)
ISBN-10: 4484112299
ISBN-13: 978-4484112299


『「ふつうはそうしない」と、ずるい理屈をこねるから損をする日本人』
『反対意見をいわないから損をする日本人』
「普通は〜」とかよく使われるが、自分が使うときは「普通ってなに?」って注意している。個人的にムカつくのは「〜べき」で止まる発言。「普通は〜」と続く。「あなたの普通って何?」って切り返せたらスッキリするのにね。


『アニメが「日本発の文化」だと思って損をしている日本人』
もしも、じょうずに収益化することができていたなら、アニメーターの職も今とは違ったものになっただろうね。
そう考えると、AKBの手法はこれまでの日本的な手法ではなく、もしかしたら国際的なのだ、あらためて思う。比較対象が違うか。


『「日本人がノーベル賞をとった」と思って損をしている日本人』
ところで、ノーベル賞のメダルをかじってもらうことは可能ですか?って訊く側のレベルの低さが恥ずかしいね。


『環境問題を気にしすぎて損をしている日本人』
「環境技術」がもしもじょうずに収益化することができるなら。それは、新しい秋元康でしかできないだろう。既存の経営陣では、国際感覚の崖が広すぎる。


『「領土の問題」がわかっていない日本人』
実効支配の重要さが、わかってるのかいないのか。今時点である種の行動をすると、軍事的騒乱の可能性がある。白旗揚げて退却するのか?衆議院選挙後の政権はどうするか。


『「国家」と「民族」の違いがわからない損をする日本人』
『「日本人でない人」を理解できない日本人』
日本人の定義について、考えさせられる。答えはまだ無い。