自然エネルギーに傾倒すること。孫氏の研究。

ソフトバンク孫社長は「情報革命で人々を幸せに」という。ITが人々の生活のインフラとなる、だから情報革命でインフラを整備すれば人々は幸せになる、そういう論理だとわたしは理解している。なのでソフトバンク社は、インフラに乗るコンテンツ事業ではなく、インフラを提供するという態度で一貫している。もちろん関連企業の中には、コンテンツ事業を行っているところもある。たとえば、アイティメディア社はそうだろう。


そんななかで、3月11日に東日本大震災が発生した。地震津波で携帯基地局は、ソフトバンクだけでなくドコモもKDDIも含めて、大きな被害を受けた。基地局は電気を必要としている。福島第一原発の事故で電気は来なくなった。


電気が来なければインフラは機能しない。それでは情報革命で云々という理想を実現できない。なんてことだ!
これまでITというインフラを見つめていた孫社長は、そのインフラが電気という更に基礎のインフラの上に成り立っていることに気が付いた。と、思う。
自分の理想を実現するには、電気というインフラが強固でなければならない。
だから、電気事業を手がけなければならないのだ。
だけどあくまでも情報革命こそが理想なので、電気事業は誰か他人がやってくれれば、あるいはどうにか軌道にのったならば、自分は手を引く。手を引くという主旨の発言は、これまでもあったし、TBS報道特集のインタビューでもあった。


TBS報道特集のインタビューは放射能について、日ごろ線量計をもっている(今日は持ってきていないが)、定点観測で気にしている、自分は50歳を超えているからいいが、という主旨の発言をしていた。放射能という見えない脅威に、次世代の人を心配している。


なぜ自然エネルギーなのか。原子力発電は、もし事故が起きたならば、もうどうしようもない。放射能にさらされれば、水も土も草も安心できない、何十年も使い物にならない。最終処分も見通しが立っていない。原子力発電への依存を小さくするには代替がいる。火力発電は、化石燃料が有限だし、燃料高騰の懸念もあるし、何よりCO2の排出が問題だ。それに今から火力発電所を作っても20年位は掛かる。

ならば、その20年あれば、放射能も最終処分も燃料費もCO2も気にしなくてよい代替エネルギーを育てることが出来るだろう。少しでも早く始められれば、電気を安心に安定的に供給することができるだろう。そうなれば、「情報革命で人々を幸せに」という理想に、確実に到達することが出来る。





と、土曜日のTBS 報道特集をみて考えたことを、いま記録しておこう。




TBS 報道特集
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
自然エネルギーへの転換の旗手孫社長が語る 赤字なら撤退も?
(2011年7月16日放送)
http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20110716_1_1.html
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自然エネルギー協議会 第1回総会報告会
http://www.ustream.tv/recorded/15963204#utm_campaign=twitter.com&utm_source=15963204&utm_medium=social
録画日時 : 2011/07/13 13:23 JST